お米Q&A

お米について

    お米に関して
  • 「玄米」、「発芽玄米」、「胚芽精米」、「精米」、「もち精米」の違いについて教えてください。

    玄米 籾から籾殻を取り除いた状態のお米です。食物繊維を多く含み、栄養価が高いです。
    発芽玄米 玄米をわずかに発芽させたお米です。発芽のために栄養を蓄えるため、栄養価がとても高くなっています。
    胚芽精米 玄米から糠を取り除き、胚芽部分を残した状態のお米です。精米に比べ栄養価は高く、玄米よりも食べやすくなっています。
    精米 玄米から糠、胚芽を取り除いた状態のお米です。糠や胚芽がない分、食べやすくおいしい状態になっています。
    もち精米 粘りが強く、お赤飯やお餅を作るときに使用されるお米です。一般的な玄米や精米といったうるち米とは成分が異なります。
    ※うるち米 … アミロペクチン80%+アミロース20%  もち米 … アミロペクチン100%
  • 「無洗米」について教えてください。

    精米の表面には微細な糠がついています。通常はこの糠を洗米して取り除きます。
    無洗米はあらかじめ表面の糠を取り除いた状態で出荷しているため、洗わずに炊くことができます。

  • 白いお米が混じっているのですが、これは何ですか?

    白いお米は、粉状質粒(通称:しらた)と呼ばれるお米です。 稲の生育時に高温等の影響を受けると、粉状質粒となります。普通のお米と変わりはなく、健康やおいしさには問題ございません。安心してお召し上がりいただけます。

    詳しく解説!
    ・白いお米(しらた)とは?
    白いお米は、粉状質粒。通称「しらた」と呼ばれるお米です。 白く濁って見えるのは、通常のお米に比べてデンプンの蓄積が不足しているために起こります。 しかし、普通のお米と変わりませんので、お召し上がりいただいてもまったく問題ありません。
    ・お米が白くなる理由
    稲の成長の時期に高温になると、白いお米が発生する割合が大きくなります。

    お米は農産物のため、その年の気候によって、品質が大きく左右されます。
    稲は、日中に光合成デンプンを生産しますが、日中温度が30℃を超えると、しおれることを防ぐため光合成が停止します。
    その上、夜間になっても気温が高いと、日中に生産したデンプンを呼吸で多く消費してしまいます。
    結果、デンプンが不足してしまい、その隙間に空気が入るため白く濁って見えるのです。

    ※稲の成長の初期に高温の影響を受けると「心白粒」。
    稲の成長の後期に高温の影響を受けると「背白粒」「腹白粒」および、「基部未熟粒」が多発します。
    ・白いお米(しらた)と古米の関係性ってあるの?
    白いお米の発生は、収穫した年の気候によるものですので、新米や古米との関係性はありません。
  • お米に賞味期限はありますか?

    基本的に、お米に賞味期限はありません。 しかし、長い保管は虫やカビの発生原因になりますのでおすすめできません。 購入後は、できるだけ早くお召し上がりください。

  • お米の保管方法について教えてください。

    美味しさを保つ保管方法は、以下のページで詳しく解説しています。

    美味しさを保つ保管方法はこちら
  • 商品に関して
  • 「単一原料米」と「複数原料米」の違いについて教えてください。

    ・単一原料米 … 同一の産地、品種、年産の原料米で構成されたお米のことを指します。
    ・複数原料米 … 複数の産地、品種、年産の原料米でブレンドされたお米を指します。1割でも別の品種がブレンドされていると、複数原料米となります。

  • 「特別栽培米」とは何ですか?

    特別栽培米とは、農林水産省の『特別栽培農産物に係る表示ガイドライン』に沿って栽培されたお米のことを指します。
    各地域の慣行レベルに比べて、「節減対象農薬の使用回数が50%以下」、「化学肥料の窒素成分量が50%以下」という厳しい条件下で栽培されたお米です。

    特別栽培米 農林水産省新ガイドラインによる表示一覧

炊飯について

    炊飯に関して
  • 炊飯する際の水加減を教えてください。

    水加減については、以下のページで詳しく解説しています。

    美味しいお米の炊き方はこちら
  • 炊飯前の浸漬時間はどれくらい必要ですか?

    浸漬時間については、以下のページで詳しく解説しています。

    美味しいお米の炊き方はこちら
  • 無洗米を水に浸けた際、濁りが気になるのですが…

    無洗米を水に浸けた際の濁りは、お米のデンプンが水に溶け出すことによるものです。
    気になる場合は、さっと軽く洗っていただいても結構です。

    ※ただし、無洗米はすでに研がれた状態です。研ぎすぎてしまうとお米の組織が壊れ、食感やおいしさを損なうことにもつながりますので、ご注意ください。

  • 保温すると、黄ばみや臭いが発生するのですが…

    ご飯に熱が長時間加わり続けますと、お米がデンプン化しやすくなってしまいます。
    そのため、糊状の膜ができ、黄ばみや臭いが発生しやすくなります。

    長時間の保温は、食味の低下にもつながりやすくなりますので、炊飯後はなるべく早めにお召し上がりいただくか、もしくは冷凍保存による保管をおすすめいたします。

  • ご飯のカロリーや栄養素について教えてください。

    ご飯(精白米)のお茶碗1杯分 150gのカロリーは、252kcalです。(食パン4枚切り 1/4枚 95gに相当)

食品・品質について

  • お米の中に虫が入っているのですが…

    お米に発生する虫は貯穀害虫と呼ばれ、お米に産みつけられた卵から発生することがあります。
    卵から成虫になるまでの期間は気温条件によって違いますが25℃~30℃になると特に活動が活発になります。
    産み付けられた卵は肉眼で見つけることは難しく、精米工場での精選設備でも完全にとりきれないこともあります。
    そのため、長期保管は避け、食べきれる範囲内でのご購入をおすすめします。
    卵は炊飯すると死滅しますので体への害はありません。

    詳しく解説!
    ・メイガ
    メイガは6mm程度(成虫)の飛翔性の虫で、特に糠や粉を好む貯穀害虫の一種です。
    一般家庭においても、米びつ内の粉や小麦粉などの粉類、チョコレートやクッキーなどの菓子類、豆類、ナッツ類、乾燥果実など多くのものに寄生する害虫です。
    米粒の表面や糠などの粉類の中に産卵し、約1ヶ月で成虫となり、成虫は1週間ほど生存します。



    ●卵(約4日) → 幼虫(約20日) → 蛹(約7日) → 成虫(寿命:約1週間)
    出典:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
    ・コクゾウムシ
    コクゾウムシは3mm程度(成虫)の黒褐色の虫で、米や麦などを好む貯穀害虫の一種です。
    米粒の中に産卵し、約1ヶ月で成虫になり、米粒を食い破って発生します。成虫は半年ほど生存します。



    ●卵(約5日) → 幼虫(約20日) → 蛹(約5日) → 成虫(寿命:約半年)
    出典:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
    ・コクヌストモドキ
    コクヌストモドキは3mm程度(成虫)の赤褐色の虫で、糠や穀粉などを好む貯穀害虫の一種です。
    小麦粉の大害虫であり、一般家庭におきましても製菓類や乾燥果物、乾燥野菜などにも寄生します。
    糠などの粉類の中に産卵し、約1ヶ月半で成虫となります。成虫は長いもので1年近く生存します。



    ●卵(約5日) → 幼虫(約30日) → 蛹(約10日) → 成虫(寿命:約1年)
    出典:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
    貯穀害虫に関して
    原料となるお米や糠には、貯穀害虫の卵が産みつけられている場合が考えられます。
    発生条件としては、20℃を超えたあたりから虫の発生が可能になり、25℃超の温度条件下では卵から孵化することが考えられます。
    ▼もっと見る ※虫の画像があります
  • お米の中に茶色い塊が入っているのですが…

    ヌカ玉の可能性が考えられます。
    ヌカ玉は、原料となる玄米の表面を覆っている糠が、摩擦などによって、塊となったものです。
    通常は、精米工場の精選設備にてヌカ玉を除去しますが、大きさによっては完全に取りきれない場合があります。
    但し、お召し上がりになっても健康に問題はありません。

    詳しく解説!
    ・ヌカ玉について
    原料となる玄米は、胚乳部(白米となる部分)を糠層と呼ばれる層が、表面を覆っている状態です。
    精米機で糠層を取り除くことで 白米へと精米加工していきます。
    この糠層の部分が摩擦等で塊りになると「ヌカ玉」になります。
    通常のお米と変わりありませんので、人体に影響を及ぼす心配はありません。
    ・ヌカ玉の発生について
    精米加工された白米の米粒表面には、微粉ヌカが付着しています。
    そのため、精米加工後の移送中に、お米同士や移送設備との摩擦が生じると、微粉ヌカが剥がれ、塊となり生産ライン中に付着する場合があります。
  • 食味に関して
  • おいしくないのですが…

    精米日が古いお米、高温多湿な場所等で保管していたお米は、食味が劣化しやすくなります。
    また、炊飯方法(水加減など)に問題がある場合についても、食味に影響する可能性があります。

  • 食べた時の食感が硬いのですが…

    お米自体が乾燥すると、炊飯後の硬さに影響している可能性があります。
    お米を保管している容器や袋の口を開けたままの状態で保管しないように注意してください。
    また、炊飯時の水加減が少なく、浸漬時間が短い場合についても、硬さにつながりやすくなります。

  • 食べた時にベタつくのですが…

    炊飯時の水加減が多すぎると、ベタつきやすくなります。
    正しい水加減で炊いていただくことで改善することが可能です。
    また、洗米時にお米を強く研ぎすぎてしまうと、お米が砕けてしまい、ベタつきの原因となります。

    正しい水加減・美味しいお米の炊き方はこちら
  • 保温後に食べると、おいしくないのですが…

    保温時間が長くなると、炊き上がり時に比べると食味が低下しやすくなります。
    炊飯後はお早めにお召し上がりいただくか、冷凍庫などで冷凍してください。
    食味は、正しい保管方法や炊き方を行うことにより、改善することが可能です。

    正しい水加減・美味しいお米の炊き方はこちら
  • 品質に関して
  • お米から異臭がするのですが…

    保管場所近くに薬品などの臭いが移りやすいものはありませんか?
    お米は呼吸をするため、臭いを吸収しやすい性質があります。
    臭いが強い物(石鹸、洗剤、灯油など)とは離して保管してください。

  • 今回のお米は砕けたお米が多いのですが…

    お米自体が乾燥すると、ひび割れ等の発生につながりやすくなります。
    お米を保管している容器や袋の口を開けたままの状態での保管は避け、直射日光を避けた場所で保管するように注意してください。

  • 変色したお米が混ざっているのですが…

    お米が黄色や黒色などに変色している場合、カビの発生の可能性があります。
    カビの危険性がある場合は、一切そのお米は食べないようにしてください。
    お米は、水濡れ等により水分が上昇すると、カビの発生につながりやすくなります。
    また、カビが発生する原因はお米自体の水濡れ、米袋の水濡れ、高温多湿な場所での保管などが起因するケースが主です。
    商品米袋には、脱気のための空気孔が存在しており、米袋の外部に水が付着すると、空気孔から水が浸入し、カビ発生につながる可能性があります。
    水回りでの保管などは避け、取扱いには注意してください。